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あ、まだ生きてる。


by fukazawa200_s5

王家の至宝 9

 あれから5年の月日が流れた。


王様「わしも年をとった、最近は公務をこなすのも辛くなり、
  そろそろ退位して後継ぎに王の座を譲りたいのじゃが、
  わしには肝心の子供がおらぬ。どうしたものか..」
トラ「何をおっしゃいます、クリトリス王女がおられるではありま
  せんか?」

王様「誰それ?」
トラ「お忘れですか、王様の一人娘でいらっしゃいますよ。5年前に
  地下牢に入れられたままの」

王様「はっ、そうであった!」

 王様とトラキンは地下牢にクリトリスの様子を見に行った。

王様「クリトリスー!クリトリスは無事かーっ!」

 牢屋にクリトリスの姿はない。

トラ「兵士よ、姫様はどうなされた?」
兵士「つい先ほど脱獄されました!王様に復讐すると言い残して」

王様「タッチの差じゃったか、世界水泳とかでよくあるやつじゃ。
  しかし親の心、子知らずとは正にこのことじゃなトラキンよ!」
トラ「御意にござりまする(存在すら忘れてたくせに)」


 王様と王女の間にどこかの家具屋のような確執が生まれた。


王様が玉座に戻ると間もなく、城がゴゴーっと揺れ出した。

王様「何じゃ!地震か!」

 どこからともなく声が聞こえる。

帝王「我は地獄の帝王、千六年の眠りから覚めた!」

トラ「千六年ですって、床擦れは大丈夫でしょうか?」
王様「あ、それわしが言いたかったやつ。先に言うなんてズルい!」

帝王「床擦れは少しあるが千六年前と比べると薬が発達していてるから
  心配はしておらぬ。それより!世界を恐怖で支配し、人間ど
  もを不幸のズンドコにおとしいれてやる。はっはっはー」

王様「困ったことになった。クリスマス..もとい、クリトリスさえ
  いれば何とかしてくれように..」


 世界はどうなる!?


つづく。

by fukazawa200_s5 | 2017-08-27 02:00