王家の至宝 9
2017年 08月 27日
あれから5年の月日が流れた。
王様「わしも年をとった、最近は公務をこなすのも辛くなり、
そろそろ退位して後継ぎに王の座を譲りたいのじゃが、
わしには肝心の子供がおらぬ。どうしたものか..」
トラ「何をおっしゃいます、クリトリス王女がおられるではありま
せんか?」
王様「誰それ?」
トラ「お忘れですか、王様の一人娘でいらっしゃいますよ。5年前に
地下牢に入れられたままの」
王様「はっ、そうであった!」
王様とトラキンは地下牢にクリトリスの様子を見に行った。
王様「クリトリスー!クリトリスは無事かーっ!」
牢屋にクリトリスの姿はない。
トラ「兵士よ、姫様はどうなされた?」
兵士「つい先ほど脱獄されました!王様に復讐すると言い残して」
王様「タッチの差じゃったか、世界水泳とかでよくあるやつじゃ。
しかし親の心、子知らずとは正にこのことじゃなトラキンよ!」
トラ「御意にござりまする(存在すら忘れてたくせに)」
王様と王女の間にどこかの家具屋のような確執が生まれた。
王様が玉座に戻ると間もなく、城がゴゴーっと揺れ出した。
王様「何じゃ!地震か!」
どこからともなく声が聞こえる。
帝王「我は地獄の帝王、千六年の眠りから覚めた!」
トラ「千六年ですって、床擦れは大丈夫でしょうか?」
王様「あ、それわしが言いたかったやつ。先に言うなんてズルい!」
帝王「床擦れは少しあるが千六年前と比べると薬が発達していてるから
心配はしておらぬ。それより!世界を恐怖で支配し、人間ど
もを不幸のズンドコにおとしいれてやる。はっはっはー」
王様「困ったことになった。クリスマス..もとい、クリトリスさえ
いれば何とかしてくれように..」
世界はどうなる!?
つづく。
by fukazawa200_s5
| 2017-08-27 02:00