王家の至宝 28
2017年 11月 07日
クリトリス王女と地獄の帝王とダイヤモンド皇子。親子三人水入らずで城に向かうのであった。
王女「なんかさー、こうやって三人だけでいるのって珍しいね」
帝王「そうだな、見よ、ダイヤモンドが湖で楽しげに泳いでいる」
王女「ホントっ!無邪気なものね」
ダイ「ゲボゲボ、、だずげで~!」
王女「まあ、溺れたふりをして私たちを笑わせようとしているわw」
帝王「忘れていたが魔族は泳げないのだ」
王女「えっ、じゃああの子ホントに溺れてるの!?」
帝王「そうだ」
王女「あなた父親として我が子が目の前で溺れてるのを見て平気
なの?」
帝王「自分の力で何とか出来ぬような者ならそれまでだ」
王女「魔族って非情ね」
帝王「お前が言うな」
そうこうしているうちにダイヤモンド皇子は湖に沈んで行った。
王女と帝王が城に向かい歩き出すと、地面から皇子がニョキッと現れた。
ダイ「湖の底に着いたらね、急に不思議な力がわいて地上に出られ
たんだ」
帝王「それでこそ魔族のプリンスだ!」
王女は帝王がこっそり魔法をかけて皇子を助けたことを感じたが
口には出さなかった。そうこうしているうちに一行は城に着いた。
つづく。
by fukazawa200_s5
| 2017-11-07 07:23