王家の至宝 12
2017年 08月 31日
動き出した地獄の帝王。城では王様が深刻な事実を告げられる。
兵士「戦況を報告いたします!帝王は東の村と北東の村を破壊し
ましたが、怖くて物陰に隠れていた我が軍の兵士によりますと、
王女様が帝王の味方になって暴れていたそうです!しかも
とーっても恥ずかしい格好をしていたとのこと!」
王様「何っ!それは本当か!?う~む、これは考えようによっては
朗報だな」
トラ「何をお戯れを!?」
王様「帝王と我が愛娘のクリトリスが懇意であるとしたら、それを
利用して帝王に取り入るチャンスも出来ようと言うもの。
そうは思わんか?」
トラ「なるほど、戦えば負けるのがわかっているのだから話し合いに
活路を求めようと」
王様「その通りじゃ!!」
王様は兵士に命令して交渉失敗の時に自分と愛人たちが隠れら
れるシェルターを作らせ、いつ帝王が城を攻めてきても大丈夫な
ように体勢を整えた。
王女「ねえ帝王、貴方みたいな人逹は世界征服とか言って人間に
危害を加えたがるけど、そんなことして何が嬉しいの?
それと、強大な力を持ちながら、もたもたしてるうちに人間に
対策を練られて負けちゃったりするのは何故?」
帝王「いい質問だ。だが、それは人間サイドの勝手な判断。
人間が正義と誰が決められるのだ?我々は世界にはびこる
人間という悪を懲らしめるためにわいて出た妖精ちゃん
なのだ」
王女「負けちゃうのは?」
帝王「答えたくない..」
王女は意味がわからなかったが、今はまだ自分の考えを持つには
経験不足、時期尚早と自分に言い聞かせ黙った。
つづく。
by fukazawa200_s5
| 2017-08-31 22:50