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あ、まだ生きてる。


by fukazawa200_s5

王家の至宝 12

 動き出した地獄の帝王。城では王様が深刻な事実を告げられる。

兵士「戦況を報告いたします!帝王は東の村と北東の村を破壊し
  ましたが、怖くて物陰に隠れていた我が軍の兵士によりますと、
  王女様が帝王の味方になって暴れていたそうです!しかも
  とーっても恥ずかしい格好をしていたとのこと!」

王様「何っ!それは本当か!?う~む、これは考えようによっては
  朗報だな」
トラ「何をお戯れを!?」

王様「帝王と我が愛娘のクリトリスが懇意であるとしたら、それを
  利用して帝王に取り入るチャンスも出来ようと言うもの。
  そうは思わんか?」
トラ「なるほど、戦えば負けるのがわかっているのだから話し合いに
  活路を求めようと」

王様「その通りじゃ!!」

 王様は兵士に命令して交渉失敗の時に自分と愛人たちが隠れら
れるシェルターを作らせ、いつ帝王が城を攻めてきても大丈夫な
ように体勢を整えた。



王女「ねえ帝王、貴方みたいな人逹は世界征服とか言って人間に
  危害を加えたがるけど、そんなことして何が嬉しいの?
  それと、強大な力を持ちながら、もたもたしてるうちに人間に
  対策を練られて負けちゃったりするのは何故?」
帝王「いい質問だ。だが、それは人間サイドの勝手な判断。
  人間が正義と誰が決められるのだ?我々は世界にはびこる
  人間という悪を懲らしめるためにわいて出た妖精ちゃん
  なのだ」

王女「負けちゃうのは?」
帝王「答えたくない..」

 王女は意味がわからなかったが、今はまだ自分の考えを持つには
経験不足、時期尚早と自分に言い聞かせ黙った。


 つづく。

by fukazawa200_s5 | 2017-08-31 22:50